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鶯谷、宮沢賢治が家出して通った国中会館跡へ

宮沢賢治と東京

2024年8月27日、鶯谷にやってきました。上野駅周辺散策で通りすがるエリアですが、今日はあえて鶯谷駅で下車しました。

都心の駅とは思えない、可愛らしい感じの駅舎です。

鶯谷駅前には、かつて日蓮宗系「国柱会館」がありました。宮沢賢治さんが家出して熱心に通い詰めて、法華経を布教していた拠点です。

駅前トレインビューから階段を下りた正面が「要伝寺(ようでんじ)」です。前回、通り向かいのお蕎麦屋さんが国柱会館跡地あたりと思ったのですが、違っていました。

「朝顔通り」奥の「ロの字」の空間が跡地だったのです。

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宮沢賢治、家出の目的地「国柱会館」

旧・国柱会館/現・駐輪場他

ここが目的地の「国柱会館」があった場所になります。奥まった場所にある、四方を道に囲まれた不思議な空間です。

1921(T10)年1月23日、理想と希望を抱いてここを目指したのに門前払いされた賢治さん。この場所について、要伝寺の住職さんにお話を伺うことができました。

国柱会館跡地を突き止めた「要伝寺」へ

国柱会館の場所については要伝寺ホームページに詳しく記されており、具体的な場所も地図で示されていました。

要伝寺発行『法住』第47号 国中会館外観と地図に赤で囲んで場所が示されています。ホームページ掲載のものと同じ資料になります。

地図を見ると、随分と変わった形の建物です。「ロの字」の空間が真ん中の四角い部分であり、写真に写っている場所になります。両脇の部分は、今は分割されてお店や道路になっています。

要伝寺を訪ね、住職さんとお話しすると、国柱会館の場所だけではなく宮沢賢治についても詳しくて驚きました!

この辺りには、国柱会館が建っていた時代をご存知の方、宮沢賢治について詳しい方、昨年公開された映画『銀河鉄道の父』に出演された俳優さんもお住まいとのこと。

賢治さんは国柱会館で門前払いされましたが、その跡地周辺は、賢治さんの繋がりで御縁が形成されていました。

コーヒーフロートがすごいことになっている「珈琲の店 デン」

数件となりの「珈琲の店デン」へ。ちょっと休憩です。

なんと、こちらは「孤独のグルメ」に登場していた喫茶店!主人公の井之頭五郎はすごいコーヒーフロートを頼んでおりましたが、私は喉が渇きすぎて「生レモンジュース」をオーダー。爽やかで生き返ります!

近くの法昌寺にも宮沢賢治について詳しい住職さんがいらっしゃるということで行ってみましょう!途中の台東根岸三郵便局には風景印もありました。朝顔です。

住職さんが宮沢賢治について詳しい「法昌寺」

法昌寺に着きました。残念ながら、宮沢賢治について詳しい住職さんはお留守でした。 

宮沢賢治……ではなく、コメディアン「たこ八郎」に由来する、無病息災・ぽっくり成仏「たこ地蔵」が迎えてくれました。健康祈願。

鶯谷を後にします。タイミングが悪かったのか、こんなに線路があるのに見れたのはE235系電車だけでした。一気に3〜4種類並んでも良さそうなものなんですけどね。

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