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保坂嘉内ゆかりの山梨へ

宮沢賢治とその他の地域
宮沢賢治さんと深く関わった親友「保坂 嘉内(ほさか かない)」。どんな人物なのかを知るために、彼の故郷である山梨県に行き、1冊にまとめました。その中から、取材の様子を2週にわたってご紹介します。
ナギノート No.010 宮沢賢治の親友の物語 銀河鉄道の原点山梨へ

宮沢賢治さんと深く関わった親友「保坂 嘉内(ほさか かない)」。どんな人物なのかを知るために、彼の故郷である山梨県に行き、1冊にまとめました。

その中から、取材の様子を2週にわたってご紹介します。

山梨方面へ

2026年7月12日、賢治の心友・保阪嘉内を知るために山梨方面へ旅に出ました。私に夏休みは無いので、思いついたら出発!心のスイッチを切り替えるために、初狩駅で降りてしばし休憩。少しぼんやりします。

中央本線 初狩駅は小さな無人駅。

ポストの集配も1日1回。コンビニも近くに見当たらず。

電車が去ると人の気配も無くなって、川崎とはちがうところに来たなぁ…と思ったのですが、きっぷ売り場の表示には「近距離」と書いてあります。来た道をたどれる距離です。

乗ってきた電車はこちらと同じ。水色とミントグリーンの帯がついています。

初狩駅には止まりませんが、特急の「かいじ」や「あずさ」が走り抜けます。

いくつか見送った後、目の前だけのことに集中できるようになったら車両に乗って出発。車窓から甲府盆地を見下ろします。

韮崎出身の嘉内は、1910年に山梨県立甲府中学校(現:山梨県立甲府第一高等学校)に進学。星の和名に詳しい野尻抱影に英語を教わり、文芸同人誌に作品を発表していました。

そして、中学入学の年にハレー彗星の最接近を観察しスケッチをつけました。

以前、このスケッチについては、ナギノートで韮崎を訪問した時にレポートを書いているのですが、「銀河鉄道の夜」の発想の元になった説があるのです。

この時はまさに韮崎の嘉内生家前の景色がスケッチの場所だと思ったのですが、実は嘉内は甲府中学校に入学した後は下宿して甲府に住んでいたのです。ということは、ハレー彗星のスケッチは甲府で描いていたことになります。甲府の景色を確認せねばなりません!

甲府駅に着きました。暑いです…盆地ですから暑いですよね。けど、機会を逃さず確認に行かねばです!

甲府駅前にはお城の跡があります。存在感があって、とても気になります。

実は、この城跡こそが嘉内が通っていた時代に甲府中学校だった場所なのです。石垣を上がってみましょう。

ああっ!富士山です。ぐるり山に囲まれていても、やはり富士山は一目でわかります。

こちらが鳳凰三山の方角。山が多くて、正直、説明板を見ないと鳳凰三山を見つけるのは難しいです。

嘉内のスケッチには薬師岳・観音岳・地蔵ヶ岳と鳳凰三山を構成する山の名前が別々に書かれていましたが、ここでは「鳳凰山」とひとまとめで書かれています。鳳凰三山と鳳凰山はどちらの名前でも呼ばれるとのことですが、三山を個別に表記している嘉内と、ひとまとめに書いてある説明板との間に、鳳凰三山への熱量の違いを感じました。

韮崎の嘉内宅前では鳳凰三山がとても大きくて、「スケッチそっくりだ!」と感動したのですが、甲府では他の特徴ある山も多く、鳳凰三山を探すことが難しくて、景色にスケッチを思い描くのが難しいと感じました。

甲府でハレー彗星を観測した時、数多ある山の中で、彗星の下にあるのが自分の故郷で毎日眺めていた鳳凰三山だった誇らしさや、自分を鼓舞する思いで、自宅前の構図をここに込めたのではないか?と感じました。

スケッチをした場所は甲府のここでも、描いたのは自宅前の景色なのではないか?というのが現地を歩いた私の感想です。

改札前のカフェ&ワインバー「葡萄酒一番館」で、電車の時間までワインの飲み比べを楽しむことにしました。

「赤ワイン」にも味の違いが色々あって、私は甘いのが好きだなぁ…などと楽しんでいたのですが、良い気分のところで気づいてしまいました。「HIGH RAIL(ハイレール)1375」…乗れてしまうのでは?…と。

「HIGH RAIL 1375」は小海線(小淵沢駅〜小諸駅)を走っている星空観光列車です。19:22発の星空号に間に合います。嘉内のことを追っていたら、なんだかもっと星空を楽しみたくなりました。小淵沢駅に向かいます!

窓越しに鳳凰三山をロックオンしながら移動し、嘉内の故郷である韮崎駅を通過します。

来週に続きます。

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今回の取材の成果を1冊にまとめました。

ぜひ、冊子で入手してお楽しみください。

ナギノート No.010 宮沢賢治の親友の物語 銀河鉄道の原点山梨へ

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