2024年11月23日、今日は宮沢賢治さんが伊豆大島に旅立った、霊岸島の東京湾汽船発着港跡にやってきました。
宮沢賢治さんが大島に発った東京湾汽船の発着港
賢治さんはここから伊豆大島に住んでいる友人・伊藤兄妹に会いに行き、楽しい時間を過ごします。目の前は隅田川。東京湾汽船の発着港、現在は「竹芝」に移転しています。私も、次の椿まつりの頃に大島行くぞー!
もう日が暮れるところですが、徒歩圏に賢治さんが来た場所が他にもあるので行ってみたいと思います。
川を渡って15分。先ほどの発着港跡の最寄りは八丁堀駅になります。駅には入らず、そのまま直進します。
賢治さんが修学旅行の帰りに歩いた京橋
宝町駅を通り過ぎ、10分ほど歩いたところでイルミネーションが綺麗な大通りに入ります。ここが「京橋駅」です。クリスマスのイルミネーションでキラキラした賑やかな通りなので、だいぶイメージが違うとは思いますが…このあたりで宮沢賢治さん、短歌を詠んでいます。
しろきそら
この東京のひとむれに
まじりてひとり
京橋に行く
京橋のあたりは当時の様子が想像できません。
京橋は日本橋と銀座に繋がっていて、2区画先は東京駅。東京の中心街です。
賢治さんが洋書の注文やキャンセルをしていた「丸善 日本橋店(旧本店)」
日本橋に入ると、賢治さんが度々訪れた本屋さん「丸善」があります。賢治さんが洋書を注文して取り寄せたり、時にはキャンセルして家出の生活費に使ったりしたお店です。店は建て替えられていますが、ここで詩「丸善階上喫煙室小景」を書いています。
フロアマップを見ると、「喫煙室」が無くなっていますね…ご時世ですね。
ではせっかくなので「喫茶室」に行ってみましょう!
実はここ旧丸善本店は、ハヤシライスこと「早矢仕(ハヤシ)ライス」の発祥の地なのです!
丸善の創設者、早矢仕有的が考案したから「早矢仕ライス」!煮込まれた具材がリッチなソースになっていて、世代を問わず食べやすい味です。
「早矢仕ライス」を味わいながら窓の外を見ると、通りと向かいのビルが見えました。詩に出てくる築地方面の空が見えるわけでは無いようです。
霊岸島・京橋・日本橋 丸善は賢治さんの時代とは景色が変わってしまいましたが、東京駅からのアクセスが良い繁華街です。所用で近くを通った際に「宮沢賢治さんも来てたんだなぁ」と感じてみてください。