2024年12月14日。本日は、京王井の頭線(いのかしらせん)「駒場東大前」駅からスタート。まずは目の前の「駒場野公園」へ。
宮沢賢治が修学旅行で来た駒場農学校(駒場農科大学)
宮沢賢治20歳、修学旅行で来た場所の一つが「駒場農学校」。明治のはじめに政府が外国人教師を招いて先進国の農業技術を取り入れた、農業の総合教育・研究所です。
日本近代農学発祥記念の地「ケルネル田圃(たんぼ)」
「駒場野公園」に農学校時代からの試験田が残っており、その傍らに「駒場農学校の跡地」の石碑があります。試験田には、水田土壤とイネ作肥料の研究に多くの業績を残した、外人教師ケルネルの名前がついています。
駒場農学校は、後に場所を変えて東京大学農学部・筑波大学生命環境学群生物資源学類・東京農工大学農学部になりました。かつて約6万坪あった敷地は、分化して東大駒場キャンパス・駒場東大前駅・駒場野公園・駒場公園などになっています。
賢治も見た農学校開校以来の試験田
賢治さんが来た時代から残る試験田は、世田谷区池尻にある筑波大学付属駒場中学・高校の生徒たちに受け継がれています。毎年6月に田植え、10月に稲刈りをし、収穫した米は、卒業式・入学式に赤飯にして生徒たちが賞味するそうです。
東大駒場キャンパス
最近東大コスメにハマっているので、お買い物をしたいと思います!
購買部に向かう途中、なにやら行列を発見!いったいなんでしょう?
大学の敷地にフレンチレストラン「ルヴェソンヴェール駒場」
なんとレストランです!フレンチレストラン「ルヴェソンヴェール駒場」。口コミには「マダムに人気で、学生はいません」とのこと…入ってみましょう!
メインが肉・魚・野菜から選べる上にサラダがビュッフェというのがテンション上がります♪
店内は広いのですが、開店直後に満席に。
サラダは、葉ものだけではなくマメ類など種類豊富。ドレッシングも3種類。
メインの魚料理はサバ。ソースはバルサミコ酢。焼き鯖にバルサミコ酢って合うんですね。美味しかったです。
購買部では東大のオールインワンゲルをリピ買いした他、気になるカードゲームもあって購入。東大グッズは色々気になるものがいっぱいで、ついつい買いすぎてしまいます。
華麗なる上流華族の私邸が残る駒場公園へ
住宅街の通りを1本挟んで、駒場公園へ。賢治さんが来た後の時代、駒場農学校が東京大学農学部となって本郷に移転した後に、本郷と駒場の土地を交換して移り住んできた前田侯爵の家が建てられました。
現在こちらは、入館無料で当時の本物の上流華族の暮らしを見ることができる貴重な場所となっています。
おぉぉぉ…個人宅と思えない立派な内装です!昭和4年竣工、旧加賀藩主で前田家第16代当主の利為(としなり)の自邸です。
イギリスから帰国して住んだという新築した洋館は、どこもかしこもとても豪華!
建物だけでなく、家具から食器に至るまで英国の王室御用達品をお取り寄せしています。中央はぶどうを乗せるためだけの美しい皿。
英国王室御用達のマッピン・ウェップ社。老舗銀製品メーカーです。ぶどうを切るだけのはさみ…細工が美しい…
家具も英国に特注した品々。戦前は海外から高級家具を取り寄せることも可能だったのですね。
これだけの見事なお屋敷が、よくぞ戦火を免れて残ったものだ…と、感嘆するばかりです。
こちらの前田邸、実は映像作品やフォトウエディングなどでよく見かけます。東京都が抽選で撮影貸出しているので、気になった方はご覧ください。
旧前田家本邸洋館 撮影貸出 予約申込の御案内(令和7年1月~3月分)
https://www.syougai.metro.tokyo.lg.jp/sesaku/maedatei/yoyakuannai.pdf
以上、今日は宮沢賢治さんが修学旅行で来た駒場農学校の敷地をぐるり散策しました。