2024年12月26日、今年再訪していた東京の宮沢賢治さんの足跡巡りも都内最後の場所になりました。…大島だけ準備中なので年明け(2月)に残してあります。
宮沢賢治が夏期講習参加のために滞在した宿「北宸館(ほくしんかん)」
東京メトロ 半蔵門駅前にあるこちらの黄色いビル、かつてここは宿屋「北宸館」があり、1916(大正5)年7/30~9/7に宮沢賢治さんが滞在していました。滞在の目的は神保町にある東京独逸学院で夏期講習に参加すること。
半蔵門駅から神保町駅は半蔵門線で2駅4分の区間、当時も同じ区間で路面電車が走っていました。けれども、皇居のお堀に沿って歩くと45分くらいで行ける距離です。歩いて通学した可能性も大いにあります。ということで、歩いてみましょう!
<以前のレポート>
以前は堀沿いの桜並木から歩いているので、今日は英国大使館の裏を通ります。
お堀に差し掛かると、最初に「千鳥ヶ淵(ちどりがふち)」に出ます。春はすごく綺麗なのですが、今は茶色いです。このままお堀沿いに代官町通りを通って神保町を目指します。
道路の向こうに見える煉瓦の美しい建築、「旧近衛師団司令部庁舎(きゅうこのえしだんしれいぶちょうしゃ)」です。1910(明治43)年に建っているので、賢治さんが通学した時もあった建物です。庁舎と皇居…お隣の車を無視すると、賢治さんの見てた景色ですね♪
皇居の反対側に回ったところで白山通りと内堀通りが交差します。
…と、そこに現れたのは、2024年12月29日に閉館する「学士会館」。
東京大学発祥の地です。
建物は1928(昭和3)年に竣工、東京大学 本部事務室と法学部・文学部が神田錦町から本郷に移転したのは1884(明治17)年…1916年に賢治さんがここを通って通学してた時は、既に東京大学ではなく学士会館だったようです。
賢治さんがドイツ語の講習を受けていた東京独逸学院
目的地の東京独逸学院に着きました。この辺りが目的地になります。
番地はこちらなのですが、どう見ても「歴史ある本屋さん」。きっと昔も本屋さん…
場所が限定できず腑に落ちないのですが、近隣が同じ番地で隣とか裏だったのでしょうか。要追跡調査です。
1909(明治42)年創業の洋食店でランチ♪
賢治さんが神保町に通学していた場所近くにある西洋料理店「ランチョン」。
20歳の時はまだ菜食主義者ではなかった賢治さん。もしかしたら食べたのかも?と、思ったりします。
絵に描いたようなシワ一つ無い美しいオムライス♪いただきます!