SL乗車レポート 2023まとめはこちら

青春18きっぷ冬旅<8>無料シャトルバスで賢治ゆかりの市街地

宮沢賢治と岩手

青春18きっぷ冬旅<7>のつづきです。

無料送迎バスで出発します。

花巻南温泉峡無料シャトルバスは「花巻南温泉峡」(大沢温泉・松倉温泉・志戸平温泉・わたり温泉・山の神温泉・鉛温泉・新鉛温泉)で共同運営している無料シャトルバスで、各温泉と花巻駅・新花巻駅を無料で往復しています。

イーハトーブ病院!?さすが地元…スタートからイーハトーブ出ました!

車窓から南を見る

お天気回復。大沢温泉のある花巻南温泉峡からバスで花巻駅前に向かっています。田んぼの海と居久根(いぐね)に囲まれた家がぽっかり島みたいに点々としている景色に癒されます。南北は山がなくて抜けている、東西は必ず奥に山が控えているのが岩手内陸部の特徴です。岩手にいると東西南北を見失わない(笑)

「林風舎(りんぷうしゃ)」TEL 0198-22-7010  定休日:毎週木曜日 〒025-0092 岩手県花巻市大通り1丁目3ー4

花巻駅でバスを降りて、花巻駅徒歩5分、宮沢賢治さんゆかりのお店「林風舎」に来ました。

1階がグッズショップ、2階が喫茶室になっています。グッズショップでは賢治童話からインスピレーションを受けた商品が多数あり、一目で世界観を表現したグッズが思わず欲しくなります。

宮沢賢治さんの弟の清六さんのお孫さん、宮沢和樹さんが経営されているお店です。やっと来れました。以前に和樹さんに「石と賢治のミュージアム」でお会いした際に林風舎のことは伺っていたのに今日まで来ることができなかったのは、花巻駅というのが岩手県内で生活していると「電車では行きやすいけれど車では行きにくい」という場所だからなのです。

南部鉄器「どんぐり」鉄分補給の実用品です!

ああっ!これは!岩手県民の常識「THE鉄玉子」のどんぐりバージョンではないですか!かわいい♪

お湯を沸かすときに一緒に入れると鉄分が取れるんです。そのまま食べちゃダメだから沸かしたら取り出してくださいねっ!ちょっと鉄不足が気になる人がいるから買っていこう。ちなみに私は鉄瓶&鉄フライパン生活でバッチリです!

鉄器のバタグルミ化石、ペーパーウエイトだけかと思ったら香立てもあったんですね!香立てはお仕事で使うのでサクッと購入決定♪

鉄器製のお土産買ったら、嵩張らないけど鞄ずっしり重くなりましたー。これから取材で延々歩くのに〜;

林風舎1階奥、宮沢賢治さんの弟・清六さんが90歳のお祝いで羽織った陣羽織が展示されていました。昨日、私の祖父91歳が誕生日で仙台で会って来たのですが…家紋が一緒!偶然の御縁に驚きです。祖父は豆腐屋だったので、「豆腐にスが入ったら縁起が悪い!」と◯と点々・取っちゃったんですけどね;

2階のカフェでおくつろぎタイム。一目でこだわってるのがわかる調度品で、どこの席に座っても楽しいです。私が想像している賢治世界よりずっとずっと豪華です(笑)。

三角屋根なので、店内の雰囲気が教会風でもあったり。暖炉、本当に熱いので触っちゃダメですよ!

珈琲が美味しいお店と伺っていたのですが、花粉に効くハーブティー、ピボーレンティが気になってオーダー。ハーブティーが「ハーヴティー」と記載されています。これを書いた方は「イーハトーヴ」派にちがいないw

カップ&ソーサー、ウエッジウッドですΣ(゚Д゚) しかも金縁。

一昨日、美容師さんとした話を思い出しちゃいました。金縁のウエッジウッドのカップを夫がレンジでチンして怒っちゃったんですよーって。レンジで金縁をチンするのはNGってわかってるはずだし、他にもカップあるのに、なんでよりにもよってウエッジウッドでやっちゃうかなぁって(笑)

きっと数あるカップの中でウエッジウッドに魅了されちゃったんでしょうって。なんとなく惹きつけちゃう良さのある、それが英国王室御用達ブランド「WEDGWOOD (ウェッジウッド)」です。

棚の中が美しいです。玉髄の雲、黒曜石の星座盤、十勝黒曜石の銀河。賢治の世界を踏襲した石の物語が展開されていますね。

あぁ〜銀河ステーション軌道図見たいぞ!葉っぱが邪魔しています。鉄道の撮影はいつも葉っぱとの戦いです。

天然ではなく創作の模様とのことですが、黒曜石の断面に浮かび上がる銀河、綺麗です。

さて、林風舎を出て噂のソフトクリームを食べに「マルカンデパート」に向かいます。花巻駅からマルカンデパートに向かう方面に賢治さんの生活圏が集中している立地になります。

心象スケッチ「春と修羅」の印刷所跡碑

大通り二丁目商店街。おだんごが美味しそうなお店の隣に、宮沢賢治作・心象スケッチ「春と修羅」印刷所跡地が!

ここ、林風舎から5分も歩いて無いですよー。って、あ!おだんご屋さんが活版所!?照井菓子店が大正活版所の建物です!

さすが賢治さんの生活圏。

つづく