2024年9月6日、今日はJR王子駅にやってきました。
宮沢賢治さん、初めての東京は修学旅行です。詳細は『ナギノート』内に多数過去記事がありますので、よろしければサイト内検索でご覧ください。
今日は、飛鳥山を通って修学旅行で訪れた「東京高等蚕糸学校」跡地に行きたいと思います。
飛鳥山モノレール「アスカルゴ」が、今まさに出発するタイミングに遭遇。「のりまーす!」
山頂までの高低差約18m、乗車時間は2分です。アスカルゴの愛称からなんとなく想像がつく、ゆっくりとした走行です。
山頂に到着!なんと、アスカルゴは乗車無料。近隣住民は、生活用品の買い物をするのも、王子駅に出るのも飛鳥山を越えねばならず、アスカルゴは重要な“住民の足”なのだそうです。
去っていくアスカルゴ。新幹線・電車・車…乗り物図鑑の表紙のような景色です。
渋沢邸跡と青淵文庫(せいえんぶんこ)
飛鳥山の上には、渋沢栄一の図書室「青淵文庫」が残っています。大正時代の雰囲気が感じられる景色です。地図の「渋沢邸」、家屋はありません。庭園だった芝だけが広がっています。
「渋沢×北区 飛鳥山おみやげ館」ではマンホールカードと江戸東京野菜「滝野川かぶ」の種が配布されていました。
宮沢賢治が修学旅行で訪れた東京高等蚕糸学校
飛鳥山下には、かつて「養蚕業講習所」「農事試験場」「獣疫調査所」がありました。今は印刷局や病院、公園になっています。
この頃の日本は、明治の富国強兵政策により世界一の生糸輸出国になっていました。生糸を売って大砲を買っていた時代の養蚕技術研究・指導が、いかに重要な立ち位置だったかが伺えます。
榎本ハンバーグ研究所 本店
さて、かつて研究所だらけのこの地域に、今ある研究所はなんと「ハンバーグ」!開店前から行列ができる話題のお店です。
榎研名物しるばーぐ「初代しるばーぐ」。驚くことに、つけ汁にハンバーグをつけて食べるのです。つけ麺か⁉︎そういえばメンマと味玉もついています。出汁の効いた和風の味が食べやすくて、スルスルいただきました。
榎本ハンバーグ研究所を出て飛鳥山方面に戻る途中、道の向こうには路面電車が!
現在唯一残る旧東京市電、都電荒川線 飛鳥山駅
それでは、路面電車に乗りましょう!車内は混み合っていますが、東京の街中を同じ高さで駆け抜けていくのが楽しいです♪
巣鴨エリア最寄りの庚申塚駅に着きました。あぁっ!なんとホームに甘味処があります。
庚申塚駅ホームにある「甘味処 いっぷく亭」
しかも、かき氷もあります。天然貫目氷(かんめごおり)を使用した「元祖かき氷」とのこと。これは食べねば!
ふわりと削られた氷が美味しい!自家製の程よい甘さの餡が甘すぎず、シロップと調和しています。途中には白玉とあんこでぷにぷにと楽しんだり。いいですねぇ。お店は注文されてから作る「おはぎ」が名物とのことで、お土産に購入しました。
お店を出て、駅の目の前に「巣鴨地蔵通り商店街」の入り口が見えていますが、その前に左の庚申様に寄るのをお忘れなく!
猿田彦大神庚申堂(さるたひこおおかみこうしんどう)
「庚申塚」と学業や商売を良い方向に導く神様「猿田彦」が結びついた「猿田彦大神庚申堂」。
狛犬ではなく狛猿(?)の、この子がとにかく可愛い!私の中で一推しの「可愛い猿」です。
巣鴨地蔵通り商店街のキャラクターはカモのすがもん。ポストにも鎮座しています。巣鴨郵便局には風景印がありました。
宮沢賢治、妹の入院時期にやってきた「刺抜き地蔵」
巣鴨といえば!の名所「とげぬき地蔵尊(高岩寺)」です。なんと、この地に移転してきたのは明治で、移転前は鉄道教育があることで知られる「岩倉高校」の場所でした。さて、宮沢賢治さんは1919(T8)年1月、妹トシの入院の付き添いをしていた頃、「刺抜き地蔵」に来ています。
目的は刺抜き地蔵の裏にある、父が購入した「十三軒長屋」の内見でした。時期的に刺抜き地蔵にもトシの病状回復を祈ったのではないでしょうか。刺抜き地蔵は高岩寺の本尊で、秘仏です。
敷地内にある「洗い観音」は、水を掛けて洗ったところと自分の同じ場所が良くなるといいます。アトラクション並みの行列覚悟で。
この近くの図書館で「十三軒長屋」を調べましたが資料は無く、場所を特定できずに現地へ。裏は表よりも大きな道路があり、この道路の場所にあったのではなかろうか?という予感がしました。結論は後日持ち越し。
かき氷工房「雪菓」
巣鴨は数件ごとにかき氷を出してるお店があって目移りしましたが、なんと、ここには「イチジク」のかき氷が!食べたいっ
イチジク大好物につき、本日2品目のかき氷です。氷の下にもぎっしりイチジクが隠れていてたまりません。富士山天然氷と和歌山直送イチジクを味わって、本日の調査は終了です。