SL乗車レポート 2023まとめはこちら

1931年に宮沢賢治が上京する際に乗ったSLの型と同形を見に行くぞ!(よりみちノート京都駅西)

宮沢賢治とその他の地域
8620形 1914年(大3)
9600形とならぶ大正時代の代表的な国産旅客用機関車。全国で広く使われた。
C51形 1919年(大8)
大正~昭和にかけての急行旅客用機関車。はじめて1750mm動輪をとり入れた。

ナギノート:2019年08月20日 銀河鉄道じゃないほうのSLの話<10>

1931年に配置されていたSLを調べた結果、宮沢賢治さんが上京する時にどんなSLに乗っていたか絞り込むことができましたが、その機体はほとんど廃棄され、現存する中で2種類の型を両方見ることができるのは京都鉄道博物館だけということがわかりました。

しかし京都は遠い…高い…何かが起きないと行けないな……と、すぐの実現を諦め……しかし!!何かが起きたのです。

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鉄道新聞の編集長さんに会う

鉄道新聞というサイトがあり、編集長さんとお会いする機会がありました。ビックリです!格安日帰りで京都に行く方法を教えていただきました!しかも往復で3,930円! Σ(・ω・ノ)ノ 小遣いで行ける……大宮の鉄道博物館と大差無い予算感です。費用の内訳と旅の工程については、女子旅日記として鉄道新聞にか書かせていただいたのでそちらをご覧ください。こちらでは、目的の達成をご覧いただきます。

まずは、念入りな行程表の作成。計画の途中から道連れができたため、情報共有を兼ねて細かい工程を書き出します。

ムーンライトながら

この夜行の存在が、京都現地での充実した滞在時間を作ってくれます。

米原駅でちょっとがんばる。
朝7:30に京都駅着。ここから旅が始まります。

宿泊が無いと荷物が少ないので、周囲の通勤客と違和感の無い身なりです。

荷物一式。大容量バッテリーはここまで大容量じゃなくても良かった……。
稲荷駅。

13年前に京都に来た時、伏見稲荷大社に寄らなかったことを後悔し続けたので、今回は行けて嬉しいです。

駅目の前のアクセスの良さ……

なんで前回寄らなかったのか、不思議なくらい駅から近いです。

伏見稲荷大社。敷地内は重要文化財だらけ。
From ancient times, the color vermilion has been considered to symbolize the life force and counteract spells.
古代から朱色は魔力に対抗し、生命力を象徴する色とされて来ました。

冬空なので赤の輝度が低いのが残念……真夏のコントラストで撮りたいなぁ……

御朱印。

満足。一か所目にして見応えありました。さすが京都です。早朝だから人が少ないですが、この後はすごいことになってました。人気観光地です。

京都駅に戻ります。稲荷のうどん屋が全部閉まっていたので食べれなかったのです。お腹すいちゃった……

駅中のうどん屋なのに、この設備は一体……

うどん、美味しかった!店内で麺熟成して、出汁とって……手がかけられています。いいなぁ京都。

ここでようやく京都駅の外観を堪能。
京都タワー。
改札口。

全体的に吹き抜けで高さがあるので、解放感があります。京都鉄道博物館までは京都駅から歩いて行けるのですが、3月に梅小路京都西駅という新しい駅が開業したばかりなので、あえて電車で行ってみます。

梅小路京都西駅 。
目の前に鉄道博物館。

早速SLもいますwこれはC62形。ピカピカで綺麗なので、ハチロク&シゴイチへの期待も高まります。どこにいるのでしょうか?

転台車と扇形車庫の模型。

ここかっ!?ここにみんなはいるのかっっ!?

にゃ~~~~~!!すごい迫力です!!いっぱいいる!!!

重文に指定されてる。良かった……うかつなことでは無くならない状態にちゃんとされています。

ずらっと!

C51329号と対面!

いたー!C51!!シゴイチです!!ピカピカしてて貫禄があります。磨かれています。そして、なにやら立派なエンブレムくっついています。皇室仕様ですね。

頭。
お尻。

1931年、賢治さんが最後に東京に上京した時にC51239号はお召列車。皇室の車両としてお仕事していました。なので賢治さんがこの車両にのることは無いのですが、同時代の同型が東京に行き来する車両なのです。

1931年、お召列車だったC51239号は品川に配車されています。

C51形、このシリーズが賢治さん上京の時に乗っていた汽車です。

8630号がいない……

車庫に顔をそろえた中に、8630号がいません……お外で仕事中なのかと思いましたがいません……あのぅ……お忙しいところすみません。8630号はどちらに?と、お尋ねしたところ、ショックな回答が。

8630号は解体整備中です。

手前の形を保っているものではなく、その奥に隠れるようにカバーとられてもじゃもじゃっとしてるのが8630号。
実は車庫のすみっこに運転台だけがポツッとあったのが8630号。

(´;ω;`)ウゥゥ……あまりにもぽつねんとした感じが泣けてしまいました。ボイラーが専門の工場でメンテナンスのため、組み立てられることなく数か月こんな状態だそうです。ただ、あくまでもメンテナンス中ということなので、復活の予定ではあるとのこと。そして、動態保存なので、復活できれば走るのです!

8630号、1931年にC51と一緒に活躍していました。C51が長距離を走れることから、C51が長距離、86が近距離という使い分けをしていたのではないでしょうか。

車体が残っているのはC51ですが、今後、走行しているものに乗れる可能性があるのは86ということがわかりました。園内を走行しているSLスチーム号のお当番に8630号が復活したら、また必ず来よう……と、心に決めました。

(そんなに86乗りたいなら、人吉乗りに九州行けば?とツッコまれました。もっと西へ行けとな!?)

8630号は流行りのすみっコぐらし。C51239は走れるんだけど静態保存。

京都駅から横浜駅に戻ります。途中、名古屋駅できしめんを堪能したり、人身事故による電車の遅延が発生して、24時間以内に帰れるかハラハラドキドキしちゃいますが、そちらは鉄道新聞のレポートでお楽しみください。

実際の時刻が赤字で書き込まれています。後半は修正修正w
今回の切符類。

関連散歩

外部リンク

よりみちノート京都版はこちら

全国蒸気機関車配置表

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