今夜は寝付けないので思い出話を…
こんな夜中ではございますが、よろしければお付き合いください。9月19日、ある女性とお茶会をしてきました。
彼女とは「SL銀河」の車内で出逢いました。
一言二言言葉を交わしたところでお互いにピンとくるものがあって(女の勘?)、会ってすぐに連絡先を交換したものの…その後その連絡先は撮影連絡だけに使われていて、撮影の時も撮ることに集中していて、つまりは今に至るまでお互いのことを殆ど知らなかったのです。
ある日、彼女のSNSに私の好きなバーの写真がアップされていたので、9月にそこで再会することを約束しました。
9月は特別。宮沢賢治にオマージュを捧げる限定メニュー『注文の多い料理店』モチーフのアフタヌーンティーがありますから。
BAR十誡(じっかい)
「BAR十誡」は、銀座にある地下図書館のバーで、ゴシックで美しい装飾の中で文豪の作品と、コンセプトが貫かれたお酒・お茶・軽食が楽しめる空間です。
午後の3時に開店しても、ここはいつでも真夜中の雰囲気です。
調度品一つ、食器一つとってもとても気が利いていて、本当に何を手にとっても気持ちがいいのです。
そして、ご一緒する人とできることなら世界観を共感したい…そのような場所です。
文豪アフタヌーンティー宮沢賢治『注文の多い料理店』
「どなたもどうかお入りください 決してご遠慮はありません」
文豪アフタヌーンティー宮沢賢治『注文の多い料理店』は、スコーンを山猫軒に迷い込んだ2人の紳士に見立て、牛乳のクリームをたっぷりと塗っていただきます。サラドに振りかけるのは香水瓶に入ったバルサミコ酢。燻製仕立ての器の下ではヤマネコの青い目が光っています。ちょっと不気味だけれど煌びやかな山猫軒の雰囲気が、秋のご馳走と共に味わえます。
お互い「宮沢賢治作品の世界が嫌いではないにちがいない」という確信以外は全くの勘だけ(笑)それでもお茶会で談笑…この状況は、どちらかというと「不思議の国のアリス」の住人みたいです。賢治さんもアリスを引用していますから、世界観としては違和感はありません。
気づけば、ティータイムからバータイムの時間になっていたので、「9月の文豪カクテル」も飲むことに。テーマが「銀河鉄道の夜」だったので、SL銀河で出逢った私達は気になってしまって仕方なかったのです。
うやうやしく運ばれてきた『星降る夜の帳〜銀河鉄道の夜〜』。
岩手の蔵元・南部美人のクラフトジンにアニスリキュールのサンブーカ、レモンにブルーキュラソーを加えた、深い銀河色の一杯です。
『銀河遊泳〜銀河鉄道の夜〜』、星雲を思わせる神秘的な色合いの変化を愉しめる「銀河遊泳」は、惑星のような青色氷が浮かんでいます。アルコールでオーダーしたので、どうやらベースはスパークリングワインのご様子。
互いの「SL銀河」の日々に想いを馳せながら、素敵な再会の時間に乾杯!賢治作品の話より馬の話が多かった気がします(笑) 文豪アフタヌーンティー宮沢賢治『注文の多い料理店』は、9/5(火)〜10/20(金)まで、平日予約限定。『星降る夜の帳〜銀河鉄道の夜〜』『銀河遊泳〜銀河鉄道の夜〜』は9月メニューです。月が替われば限定メニューは変わり、別の作品にスポットがあたるのですが…安心してください、賢治は贔屓されています!(たぶん) なぜなら、限定メニューとは別に定番で『星めぐり~銀河鉄道の夜~』『ケンタウル祭の夜に』『ケンタウル祭の夜に〜銀河鉄道の夜〜』というメニューが存在するのですから!
と、いうわけで「SL銀河」の想い出がきっかけで、楽しくお茶して、飲んで…この前にも1店行っていたので、どうも4時間半くらい話してたようです(笑) そんなお話でした。 お付き合いありがとうございました♪おやすみなさい…良い夢を!