イーハトーヴは宮沢賢治の造語で、幻想世界における岩手県です。表記としては「イーハトーヴ」「イーハトーブ」「イーハトーヴォ」「IHATOV」といった違いが出てきます。
それでは、東京駅から盛岡駅までの見所を紹介します。
新幹線に乗ろう!
盛岡行きの切符はウェブサイトえきねっとで探します。普通に窓口で買うと15,010円ですが、こちらでは割引になる切符が案内されます。
今回は期間限定・行き先限定・20日前申し込み・チケットレスで東京ー盛岡 片道7,140円で行きました。
東京駅の新幹線乗り換え口です。チケットレスにしたのですが、スマホに設定したSuicaがカードのSuicaだったので何をタッチしていいかわからなくなるトラブル発生。
ほんと、慣れないうちは時間に余裕を持って行動しましょう!
東北・上越新幹線、30周年なんですね。
お昼またぎ。盛岡には13:32着予定です。2時間12分。岩手県では盛岡駅にしか停まらないはやぶさが一番早く着きます。
盛岡行きといえばピンクのラインのはやぶさだと思い込んでいましたが、入線してきたのは紫のはやぶさです!
新青森行き。
あれ?はやぶさのマークも北海道!?
紫のはやぶさH5系に乗るのは初めてなので、なんだか馴染みがありません。
こちらがお馴染みのピンクのはやぶさE5系。
東京駅のホームは新幹線の鼻先の波が混み合っています。それでは乗り込みます。
ドアが緑…?ぅわ!ホントだ!! pic.twitter.com/HMHLxOQR3j
— アトリエナギノ+Fe【ナギノート】 (@naginote_tokyo) October 29, 2021
紫のH5系とピンクのE5系は内装でも違いがあります。
ドアの内側が緑。
床には雪の結晶の模様。かわいい♪
東北と東京をつなぐ情報誌「トランヴェール」。
の下にコンセント!ここにか!!
ブラインドを下ろしたら生地の模様は縄文風?アイヌ紋様風?
福島県
福島県に入って二本松市付近でほんにょが並んでいるところに遭遇。刈られた稲を干しています。スパイラルのすごい感じになっているねじりほんにょという干し方もあります。これは秋の稲刈りの後1〜3週間の期間限定の風景です。天日干し自体が手間のかかる方法ですが、この景色、残ってほしいなぁ…。
二本松でE席側から見て欲しいのが安達太良山、そしてここに広がるのが『本当の空』です。私はデッキから。高村光太郎が智恵子抄『あどけない話』の中で書いた有名な「本当の空」、耳にしたことはあると思いますが見たことありますか?
『あどけない話』
智恵子は東京に空が無いといふ。
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間(あいだ)に在るのは、
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとうの空だといふ。
あどけない空の話である。
国語の授業で習った時に岩手っ子だった私は「都会は空気が汚いから田舎の空を懐かしんだに違いない」と思っていました。ちがうんです。初めて安達太良山を見た時に日差しの強さと青さに驚いて、同じ田舎でも青空には地域性があることに気づいたのです。心に思う空の青さは、人それぞれです。
安達太良山の後は、A席側で信夫山が見えるのですが、撮り損ないました。
宮城県
仙台駅で停車。東京からここまで2時間かからず来ることができます。
ここからの景色、田んぼの真ん中の家には木が植えられていて、島が点在しているような景色です。家屋を風から守る屋敷林(防風林)で「えぐね」とか「いぐね」と呼びます。私の家には無かったのですが…えぐねって呼んでましたよ。(いぐねだと「良くない」の方の「いぐねぇ」と同じく聞こえるよ?)
岩手県
で、山が立ってくると岩手県入ったなぁと感じます。ここからイーハトーヴです!北上川を越えて束稲山が見えた途端に、トンネルが続きます。世界遺産 平泉はトンネルで見えません。
北上川またぎ。北上も花巻も通過です。花巻観光をするのも、盛岡に一度行ったほうが早いのです。
街の景色が川と並行になると「あぁ、盛岡来たな」と思います。川の上で目の前に東北本線の線路を見るこの地点は、北上川・雫石川・中津川の分岐点なので印象的です。
寒っ…空気が冷たいw pic.twitter.com/T1Kd7GRkCF
— アトリエナギノ+Fe【ナギノート】 (@naginote_tokyo) October 29, 2021
紫のはやぶさH5系は、ここでこまちを切り離して更に北に向かいます。
盛岡駅に4個設置されているスタンプのうち、こちらだけが改札内になるので見かけたら即ゲットで。
ただいま期間限定スタンプになっているものがありますが、通常でも盛岡駅は4つバラバラに設置で、時間が切羽詰まると回収が難しいと言われています。
通路の窓から大きく見える山がシンボルの「岩手山」です。初めて盛岡駅に降りると、岩手山が常に付き纏うことに驚くと思います。盛岡ではお月様のように身近な存在です。
以上が東京駅から盛岡駅までのご案内でした。次は盛岡駅の中の見所を紹介します。
なかなか外に出ません。
つづく