JR御殿場線「山北駅」
2023年9月18日、山北駅にやってきました!実は、こちらに「動くSL」があるのをご存知でしょうか!?
山北鉄道公園
山北駅南口前「さくらの湯」を通り過ぎた公園に…あ!D52が見えます!
こちらが神奈川の動くSL、D5270号です。大きい!!そしてなんと、本日は「動く日」です。既に午前の1回目で動かした後なので、ちょっと前に出ています。
D5270、運行表示板がありました!「山北→沼津→国府津→山北」。これは旧東海道線、現在の御殿場線です。
ただいま休憩時間ですが、SLからなんだか動きそうな音がしています。
D5270は石炭ではなくエアーコンプレッサーで動きます。炭水車の上に見慣れぬ機械が乗っています。きっと中は魔改造…あそこがどうなっているのか気になります。
日本一大きい罐(かま)…この罐にC形車輪が付いて、後の花形C62になるとのこと。
車体が大きいのでホイッスルが斜め付けになっています。まっすぐつけるとぶつかってしまうのでしょうか。
いよいよD5270動く!
山北鉄道公園に戻ってきました。SL後方、右奥が延伸計画予定地です。御殿場線はすぐそこです!くっつかないのかな…?
車体のそばで見守っているのは「鉄道文化協議会 群馬支部」の名前を、D5270への思いとともに夫から引き継いだ恒松さん。D5270、いよいよ動き出します!
運転台には鳥取からいらっしゃって整備と運転をしている谷口さん。エアーコンプレッサーで動かす機関車のメンテナンスのために、活動範囲は全国とのこと!
エアーコンプレッサー圧縮空気と石炭を燃やして作る蒸気では運転の加減が違うのだそう。
SLが蒸気以外の方法で動かせることに驚きました。しかも、D52という機体が動くのはここだけです!
D5270、整備運行を見学!動画まとめ
山北町鉄道資料館
さて、整備運行実演の時間の合間は、駅前の「山北町鉄道資料館」を見学しましょう!場所はふるさと交流センターの2階です。
入館は無料で、鉄道関係の資料や国鉄時代の貴重な品々などを展示しています。
2階に上がると、最初に1畳ほどの鉄道模型が目に入ります。作者の鈴木穣さんによると、神奈川トヨタが初代クラウンを保有する際に、当時の様子を再現して制作したのだそうです。
模型の駅前の雰囲気が山北駅に似ていた御縁から、こちらの山北町鉄道資料館に寄贈・展示されています。
おぉぉ…そういえば、先ほどD52の居た場所も桜の木がいっぱいでした。春の山北駅は桜の見所なのでしょう。
今年は10月8日に「D52フェスティバル」があって、その時にD5270の汽笛を聞けるようです。
SL機関車ボトル&地酒「丹沢山」限定ラベル『俺たちのD52』は、ふるさと納税で購入可能。
かつての東海道線だった現御殿場線を中心に、国鉄時代について学べます。
山北駅、かつては2つの転車台がありました。
今D52が展示されている山北鉄道公園には小さな転車台、山北町役場のある場所には放射状の転車台が。
平成27年、国の地方創生事業のタイミングで山北町は山北鉄道公園のD5270を盛時の「鉄道の町やまきた」のシンボルとして再び動かず計画が発足。群馬県の川場村で圧縮空気で動かしていた事例を受けて、蒸気機関車の技術者たちが集結して再始動に成功したのだそう。
平成28年10月に記念式典が行われるのですが…その技術者の1人がその直前に交通事故遭い、D5270の晴れ姿を見ることなくお亡くなりに…現在その意志を継いで、奥様が整備運行のメンバーをされているそうなのです。
山北町鉄道資料館、動画まとめ
今日はD5270の汽笛を聞くことはできませんでしたが、どんな音なのか聞いてみたいですね。駅前に温泉もありますし、また来たい!
…あら、山北の観光写真コンクール、賞金4万と副賞ですって!!
リンク
山北町公式ホームページ「D52奇跡の復活」
D5270、山北町鉄道資料館館長によると2023年10月8日の「お峰入り」に合わせて汽笛を鳴らす予定とのことです。
「鉄道の町山北D52フェスティバル」開催情報出ました!
開催日時は2023年10月8日(日)11:00~15:30。場所は山北鉄道公園周辺。D52の運行も行われ、13:00~・14:00~・15:00~・15:20~の4回になり、汽笛も鳴ります!
フェスティバルはD52の運行実演のほか、D52マスコットキャラクター「でごにぃ」「でごみぃ」の登場、プラ電車コーナー・ワークショップ・D52グッズの販売・スタンプラリーが行われ、鉄道資料館も開館します。詳しくは、下記リンクのページに掲載されています。
山北町D52フェスティバルにて、D52の汽笛がお披露目されました。鉄道模型の作者、鈴木穣さんによるレポート動画です。