周囲からは全く何をしているか意味不明な行為だったろうと思います。旧地下鉄萬世橋仮駅入口。車両が通る度に生暖かい強風が吹いて、パタパタするのです。 pic.twitter.com/WVUtj5kCbt
— アトリエナギノ+Fe【ナギノート】 (@naginote_tokyo) January 26, 2020
ほんっっっと!何してるのか意味不明なパタパタですが、ここは「旧地下鉄萬世橋仮駅入口」なんです。
旧地下鉄萬世橋仮駅
「旧」とか「仮」とかついてて、名前からして「????」ですね。
東京地下鉄道(今の銀座線)が上野駅から神田駅に延伸する際に、神田川の下を通す…という、日本初の難工事がありました。
工期が長くかかるだろうという前提で、手前に仮の駅が作られました。
それが「地下鉄萬世橋仮駅」。
さて、秋葉原側から万世橋を渡って銀座線の神田駅に降ります。
地下に当時の工事の大変さを紹介するパネルがあります。
先程の萬世橋駅から神田駅までは神田川を挟んで500m。川の下を掘ったんですね!
「地下鉄萬世橋仮駅」1930年1月から1年10ヶ月だけの営業でした。
橋を渡れば、当時のターミナル駅「萬世橋」&須田町停車場(須田町は都電3社全部乗り入れしていたのです。)
立地は便利でしたが、カーブや強風で運営は大変だったようです。
コンクリートの構造が残っている以外は何もないと、こちらのサイトに書いてありました。
使用期間は1930年(昭和5年)1月1日~1931年11月21日まで。
たった1年半なのですが……賢治上京期間とかぶってます!
1931年9月に上京している賢治さん。
上京して八幡館で荷ほどきして、吉祥寺に行っています。
上野からはタクシーで来ているので、銀座線には乗っていません。
ですが、万世橋の架け替え工事も前年の1930年に完成しています。
想像してみましょう………
吉祥寺に行こうとして、御茶ノ水駅か萬世橋駅か…万世橋が新しくなっています。見にいく?
橋の向こうに「地下鉄萬世橋仮駅」の看板がついた建物。
期間限定で地下鉄の駅!
へー!見に行ってみようかな~♪……ってならないかな?どうかな??
(仙台を出発してから、汽車の中で体調崩して、東京に着いたらもう高熱でふらふら~……みたいな認識でいたんだけど、水戸に降りて営業してるし、吉祥寺行ってるしな;この時点ではすぐに横にならきゃいけないほどではなかったのではないかな?東京に着いて、ちゃっちゃと営業しに行かないで、先に自分の用事で遊びに行ってしまったバツの悪さでそういうことになったんじゃないかなぁ…と。よしんば、熱があったとして、持病の微熱の範囲は「普通」だったんじゃないかと……)
2代目の萬世橋駅舎を哀れんでいるんだから、関心はあるよね?
ま、賢治さんが真実「見たか見ないか」は置いておいて、
1931年の万世橋周辺は特殊な状態にありましたし、賢治さんはここに居ました。
萬世橋駅周辺への興味、まだまだ尽きません。