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3年ぶりに復活!新しいレトロ客車「SLやまぐち号」に乗ってみた

営業路線動態SL
SpecialThanks!:Photo by 鈴木伸生

3年お休みしていて、ようやく今年5月から運行再開した「SLやまぐち号」。日本国内営業路線動態SLの完乗を目指すナギノ、制覇しに行きました!…が、一筋縄ではいかず、今回も珍道中のレポートです。

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山口宇部空港

2024年10月19日、山口宇部空港にやってきました。4月に取ったチケットなので、早割で11680円!

SLやまぐち号に会え…

SLやまぐち号スタートの駅「新山口駅」にやってきました。

!?

なんということでしょう!出発1時間前、線状降水帯の影響で運休に!!…半年前から計画していたのにショックすぎる…

ウヤったらなにしよう?

落ち込んではいられません。徐行運転の「たらこキハ(絶滅危惧種)」を追いかけながら、SLやまぐち号運行ルートを下見します。明日は走るといいな…早々に宿に入って、周辺散策します。

山口湯田温泉「狐の足あと」

宿は山口市湯田温泉。温泉街には詩人・中原中也誕生の地があり、記念館が建っています。さて、その向かいの足湯喫茶「狐の足あと」では中也忌(10/22)の記念メニューを4日間限定で提供中。

SpecialThanks!:Photo by カナ

足湯に入りながら中原中也作品とカフェメニューを楽しめます。ナギノ、中原中也に変身!

浅田弘幸展コラボブレンドコーヒー「月夜の浜辺(450円)」をオーダー。「月夜に輝らされた浜辺をイメージして、あまやかな香りの中にエチオピアの切なさとはかなく消えていく飲み口を感じる珈琲です。」素敵な解説で、世界観に酔える一杯です。

中原中也の作品といえば、詩「サーカス」の一節「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」。宮沢賢治より11歳年下の中也、賢治作品の愛読者です。賢治に影響を受け、オノマトペを継承し、中也独自の世界に昇華させました。

SpecialThanks!:Photo by カナ

コーヒー飲んで、中也感アップ♪目的のSLやまぐち号に会えませんでしたが、山口観光を満喫しました。明日こそ走ってほしい!

SLやまぐち号に乗る!

翌2024年10月20日、新山口駅にD51200が牽引するSLやまぐち号が入線しました!会えた、良かった。

天気は晴れ!はりきって出発♪(現在地:最後尾)

SLやまぐち号は、新山口駅~津和野駅間をレトロ客車(新客車)5両で運転します。

1号車

1号車はグリーン車です。クラシカルで豪華な内装!

往路、最後尾の車両で、グリーン車専用展望ルームを備えています。

座席は向かい合わせのテーブル席や

2列・1列のゆったりシート

天井が高く足回りも広々です。赤毛の椅子と白いカバーがレトロな高級感。

オロテ!よくわからないけど、なんかすごい。

2号車&4号車

青毛のベンチがずらりと並ぶ光景。

しっかりしたテーブルのついたボックス席なので、飲食しながらの旅が楽しめそうです。

3号車

3号車にはSLの歴史や仕組みを学べる展示スペース、SL運転を体験できる「運転シミュレーター」、SLの仕組みをゲームで楽しく学習できる「投炭ゲーム」、販売カウンターがあります。

体験できるのは復路のみなので、往路はフォトスポット。

展示スペースは販売カウンターの行列に並ぶ間、じっくり見ることができます。

販売カウンターではSLやまぐち号グッズ、ラスクやだんご、ワッフルは買えますが、駅弁は販売していません。ご注意を。

5号車

緑毛座席の5号車。実は、多目的室と多機能トイレ(バリアフリー対応)があるのは5号車です。

グリーン車と真反対なので、ベビー連れは5号車のほうが楽では?と思ったり。

SLやまぐち号の客車はこんなにレトロなのに、実は2017年に完成した「新しい客車」なのです!SL全盛期の客車を復刻した「新しいレトロ客車」なのですが、最新車両らしくwifi完備&各席にコンセント完備です。

ゴロゴロキャリーケースにも対応した、大型荷物置き場もあります!

地福駅

新山口駅を7分遅れで出発したので、調整が重なり、下車撮影は地福駅だけでした。

14分の停車時間、機関車大人気!

罐(かま)の代理撮影をしていただきました。燃え盛る鑵は、生命感じます!

D51200は梅小路運転区所属。「梅」の旧字体の札が付いています。京都鉄道博物館(旧梅小路蒸気機関車館)の機関車なんですね。

徳佐駅で「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(みずかぜ)」に遭遇

徳佐駅で「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」とすれ違いました!そういえばSL人吉の時は「ななつ星in九州」、SLぐんまみなかみの時は「TRAIN SUITE 四季島」とすれ違っているので、たまたまですが「豪華クルーズトレイン、すれ違いコンプリート」です!

津和野

トンネルを抜けたら津和野。山口県の名所のイメージがありますが、ここは島根県です。山の中腹に見える「太皷谷稲成神社」の存在感がすごい!隣のマダムに「拝むと儲かるよっ!」と教えていただいたので、手を合わせて拝みます。ご利益ありそう♪

SLやまぐち号は、無事に終点の津和野駅に到着しました。約2時間、あっという間の旅でした。

津和野の景色に馴染んでいて、とっても素敵です。

駅には45thヘッドマークが!2024年8月1日に山口線にSLが復活して、45周年を迎えました。

客車も沿線も、古いものを残しつつ新しく作るものもレトロな世界観を維持しているのが魅力!レトロ空間どっぷりの旅でした。

SLやまぐち号に見送られながら津和野駅を後にします。楽しかった!!

ニューヨーク・タイムズ紙「2023年に行くべき52ヵ所」に「盛岡市」が選ばれたのに続き、「2024年に行くべき52ヵ所」に「山口市」が選ばれました。どちらもSLが走っています。日本の魅力の一つとして、『ナギノート』はこれからもSLを推します!

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