2024年11月8日、丸ノ内線 茗荷谷駅にやってきました。今から「小石川植物園」に行きたいと思います!
宮沢賢治さんは、初めての東京遊学が終わる頃「八月も終われるゆゑに小石川 青き木の実のふれるさびしさ」と、小石川植物園で詠みました。東京を離れる寂しさが伝わります。はたして、賢治さんが見た「青き木の実」は今もあるのでしょうか!?
茗荷谷駅側のこちらの入り口は「東京大学総合研究博物館 小石川分館」。小石川植物園の分館なのですが…しかしこちらは耐震基準の関係で現在非公開に…ザンネン…
さらに歩き、茗荷谷駅から小石川植物園入口まで徒歩15分。
ようやく入り口につきました。出入り口はこちらの1ヵ所だけです。それでは入ってみましょう!
小石川植物園は東京大学の研究施設で、研究と教育の目的でたくさんの植物を収集しています。…広い。一周、さくっと回って40分かかるらしいです。
よし、外周をぐるり回ってみましょう!
すると、何やら気になる立て札が。「ニュートンのリンゴ」「メンデルのブドウ」と、すごそうな名前に続いて「柴田記念館・シダ園」。
おおっ!かわいい建物が現れました。こちらが「柴田記念館」です。
中では展示のほか、東大オリジナルグッズを販売中。大学の施設とは思えない、可愛いお店やさん♪
あ、化粧品発見!真珠のミキモトと共同開発したパールコラーゲンのオールインワン、気になって…買いました。
おぉぉぉ!レジ横の松ぼっくりが大きい。アボカドくらいの大きさです。「テーダ松」…初めて聞く名前です。へぇぇ。
募金をしたら、御礼に気に入った松ぼっくりをいただきました。植物園の木の実を持ち出してはいけないので、これは嬉しい♪
こちらがテーダ松。「柴田記念館」前の一番背が高い木です。梢のあたりにいっぱい松ぼっくりがついています。
ニュートンってあの「ニュートン」!
「ニュートンのリンゴ」の木がありました。なんとこれ、ニュートンの生家にあった「万有引力の法則」を発見したリンゴの木を、接ぎ木で各国の科学者に分けたもの。子孫というかクローン的な!?本家と大いに関係アリです!
メンデルもあの「メンデル」だった!
隣は「メンデルのブドウ」。メンデルが「遺伝の法則」を発見した時に、実験に用いたブドウの分株です。なんと、メンデルが務めていた修道院から株を分けてもらって大きくした後、修道院のブドウが消滅したので、こちらの株を分けたそう。つまり、こちらが本家の親になった!?
園内を歩いていると、赤い実が目を引きます。もしかして…と気づいてしまったのですが、涼しくなるのを待っていたら、木の実は全部赤くなった!?
小石川植物園の温室は、明治時代に木造西洋式温室が造られたのがはじまりです。現在の温室は5年前に出来た新しい温室で、外には以前の建物に使われていた煉瓦やボイラーの遺構が展示されています。
賢治さんが来た時代は、この頃でしょうか?
温室で、縦一列に赤い実が並ぶかわいい植物を発見。初めて見ました♪とにかく、種類が多くて飽きない植物園です。
賢治さんが来たのは8月の終わり。今日は11月…青い実…無いですねぇ…
ちょうど半周あたりの地点はカリンがいっぱい!カリンは…これは青い…かな?宮沢賢治童話『風の又三郎』に出てきます。ここまでで1時間経過しています。1周40分という案内は、「柴田記念館」周辺で引き返した場合の時間だったのでは…?
ああっ!不意に目の前に現れた見慣れた実、「カラスウリ」ではありませんか!いやぁ、こちらもすっかり熟して真っ赤ですね!宮沢賢治童話『銀河鉄道の夜』に登場します。
鬱蒼とした森を突き進むと、不意にひらけて階段が。その向こうに庭園が広がっています。
池越しに赤い素敵な建物が現れました!これが「東京大学総合研究博物館 小石川分館」です。 最初に入れなかった門、茗荷谷駅最寄りの建物です。 外周だけを歩いてきましたが、ここまで2時間かかりました。かなり満喫しました!
今日は賢治さんが詠んだ青い実が何なのかを求めて小石川植物園に来ましたが、木の実はすっかり赤くなっていました。青い実を探すなら、8月末に来てみないといけませんねぇ…連日30℃の時期なので頑張れるかなぁ…